最近スマートフォンを新調して、充電コネクタの形状が変わったことに驚いた方も多いはず。これは「USB Type-C(USB-C)」という新しいタイプのコネクタです。
「表裏を気にせず挿せる」「より大容量の電力供給(USB Power Delivery)に対応できる」「充電・データ通信だけでなく映像出力も可能」など、USB Type-Cには今までのコネクタではできなかったたくさんの魅力が詰まっています。
USB Type-C(USB-C)を取り巻く環境は複雑
ところがこの「USB Type-C(USB-C)」、形状は一緒でも製品により出来ること・出来ないことがバラバラという複雑な問題をはらんでいます。
どういうことでしょうか。それは見た目が同じなのに、「このケーブルは充電専用」「このケーブルは充電・通信・さらには映像出力にも対応している」など、表面上ではわからないところで機能が変わることがある、ということです。
これはケーブルだけに限らず、機器側にも言えることです。見た目は同じポートなのに、対応している役割がそれぞれ違う。そんなこともあり得るのです。
スマホやタブレットを大画面に出力したい…けれど
当社サポート窓口へ比較的よくお問い合わせいただく内容は、ずばり「USB Type-C(USB-C)の映像出力ケーブルが使えない」というものです。
スマートフォンやタブレットの画面をテレビやモニターなどの大画面に映し出して、みんなで一緒に見たい。そんなときに対応したケーブルでつなぐだけで出力できれば便利ですよね。
ミヨシをはじめとしたサプライメーカー各社からは「USB Type-C(USB-C)を映像出力できるケーブル」が発売されています。これはまさに探していたもの!さあ買わなくちゃ!
…ところが、これ、端末側のポート自体が映像出力に対応していない場合、出来ません。
見分ける方法は?
USB Type-C(USB-C)を映像出力するには、ポート側が「オルタネートモード」に対応している必要があります。オルタネートモードというのは、USB Type-C(USB-C)の配線のうち、使っていなくて余っている線を別の信号に使用できるというとても便利な機能です。
結論から申し上げると、ほとんどのスマートフォン・タブレットはこの機能に対応していません(一部上位機種を除く)。
というのも、Android 4.2からは「Miracast(ミラキャスト)」と呼ばれる無線通信による映像出力に対応しており、実は多くの端末に採用されています。出力するテレビやモニター側もMiracastに対応していれば、設定後すぐに映像出力をお楽しみいただけます。非対応の場合でも、テレビ側にレシーバーを接続すれば出力が可能になります。
スマートフォンやタブレットのコンテンツを楽しみたい、という方はこちらをお試しいただければと思います。
USB Type-C(USB-C)を搭載したパソコン、iPad Proなどをお持ちの方には、ミヨシの映像出力ケーブルを是非ご検討いただければ幸いです!
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