2019.01.18スタッフのおすすめ

【これなんのためにあるの】キーボードのInsert(インサート)キーとは?

Insert

パソコンを使ってお仕事をされている方にとって、キーボードはとても身近なものだと思います。文字入力を頻繁にされる方だけでなく、インターネットで何か調べものをするのにもキーボードは欠かせません。

でも、そんな重要な存在であるキーボードでも、使ったことがなかったり、使い方すらも分からないキーがあったりしませんか?このキーはいったい何のためにあるの…?なんて思いつつも、結局ちゃんと調べることもせず分からずじまい、私もその一人です。

キーボードを作っているメーカーとして、これはいかん!ということで、ブログで何度かに分けてキーボードのキーを解説させていただこうと思います。

第一回目は「NumLock(ナムロック)」、第二回目は「Pause/Break(ポーズ/ブレイク)」、そして第三回目は「Insert」キーをご紹介させていただいたきと思います。

Insertを押すとどうなる?

Insert

 

文章の入力中、誤ってInsertキーをポチッと押してしまい、カーソルの形が線から■に変わって焦ってしまった、という経験をお持ちの方、私以外にもいらっしゃるのではないでしょうか。

この■に変わった状態は「上書きモード」と呼ばれ、■で選択された部分から文章を入力すると、元々の文章が上書きされてしまいます。

「上書きモード」になってしまったら、焦らずにもう一度Insertキーを押すと元のカーソルの形に戻ります。この状態を「挿入モード」と呼びます。

 

ここで、英単語の復習です。

「Insert」=(~に)差し込む、挿入する

 

あれ?おかしいな。Insertキーを押すと「上書きモード」になったはず…。
なぜ、Insertキーを一度押すだけで、文字通りの「挿入モード」にならないの?

もともと標準の入力方法は「挿入モード」!

Insert

かつてのテキスト入力は「上書きモード」が標準で、それを「挿入モード」に切り替えるためのボタンがInsertキーだったのです。

ところが現在使われている入力方式では、デフォルトが「挿入モード」となっています。Insertキーはそれを「上書きモード」に切り替えるキーに逆転してしまった、というなんともややこしい事態に。

「上書きモード」が標準の時代には欠かせなかったInsertキーも、このような事情で「何のためにあるの?」と疑問に思われるようになってしまったのですね。

 

とはいえ、完全に使えないキーというわけではないようです。一部分にだけ文字を差し替えたいときなどに上手く活用すれば、文章作成の時間も短縮できるかも?しれません。

 

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