パソコンでインターネットに接続するには、自宅やオフィスでADSLや光回線を引くことがこれまでは一般的でした。しかし、スマートフォンやタブレットの普及により、スマートフォンやタブレットの回線を利用してパソコンをインターネットに接続する「テザリング」という機能で、自宅やオフィスといった固定の場所ではないところからでも、気軽にパソコンでインターネットに接続することができるようになりました。
旅行中や出張中に。カフェやコワーキングスペース、電車の中といった場所で。そんなシーンでちょっとした調べ物をしたり、急ぎの仕事に対応したりといった場合に活用されている方もいるかと思います。
ですが、テザリングを使うと、スマートフォンのインターネット共有状態で、Wi-FiやBluetoothをONにするため、スマートフォンの電池の減りが極端に早くなってしまいます。
そんな時には、モバイルバッテリーを併用される方も多いかと思いますが、ミヨシからはちょっと変わったアイテムでバッテリー切れをカバーする商品をご提案をさせていただいています。
その名も、電力を「おすそわ」ケーブル
ミヨシの「電力おすそわケーブル」は、商品名の通り電力を「おすそわけする」というもの。バッテリーから充電するのではなく、機器同士を繋いで電力を分け与えるというもの。テザリングに使っている機器の電池がなくなってきたから、余裕のあるタブレットから電力を分け与えることでバッテリー切れを防ぎます。
え、一体どういうこと?と思われるかもしれませんが、仕組みについて具体的に説明しましょう。
電力を「おすそわけする」仕組み
まず大前提として、この「おすそわけ機能」は、USBホスト(OTG)機能に対応した端末に対応しています。
「ホスト機能」というのは、噛み砕いていうと、タブレットやスマートフォンをパソコンのように使える機能のこと。
この機能に対応している機種では、対応のケーブルで直接つなぐことにより、キーボードやマウスといったUSB周辺機器を使用することが出来ます。
(※参考:「OTG機能に対応したスマートフォンでUSB周辺機器が使える便利なホスト機能とは?」)
さて、ここで問題です。
なぜ、キーボードやマウスといったUSB周辺機器は、パソコンなどにつないではじめて動作するのでしょうか?
すぐにひらめきましたでしょうか?当たり前すぎてよくわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
でも答えはとってもシンプル。主な理由としては「親機(パソコンなど)から電力を供給されているから」です。
この、電力の流れを利用したのが「おすそわけ機能」の仕組みなのです。
親機であるパソコンから周辺機器へ給電するように、電力の流れる方向は決まっており、大きいほうから小さいほうに流れるようになっています。
ゆえに、たとえば「タブレットの電源が切れそうだから、手持ちのスマートフォンから給電したい!」というご要望を叶えることは難しいのですが、冒頭のように「スマートフォンの充電がピンチ!」というときには、ちょっとした心の支えにはなってくれるかもしれません。
普段の予備電力としては、モバイルバッテリーの方がやはり便利ではありますが、電力のおすそわけは、災害時などの不足の事態、緊急事態に活用していただけるのではないかと思います。
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